実践できるマクロビオティック
マクロビオティック。
気にはなっていても「いろいろ制限があって難しそう」と、いまだに堅苦しいイメージがあるのも事実。
でも、本当のところは?
ベジタリアンは菜食主義、ビーガンは菜食主義に加え、乳製品などの動物性タンパク質も食べないとする食事法。
マクロビオティックでは、基本的に○○を食べてはいけない、というルールはありません。
今の自分に向き合いながら、季節、体調、環境など、全体のバランスを考えて、必要なものを摂り入れて行けばいいだけなのです。
そうして選んでいったときに、総合してバランスのとれた栄養素を持つ玄米を食べるのが、一番手軽でおすすめです。
多くの女性の悩みでもある便秘にもダイレクトに影響し、体内に老廃物が溜まりにくくなるので美肌にもつながります。
さらには、気持ちのアップダウンが軽減され、心おだやかな日々が送れる、という嬉しい効果も。
また、野菜についても最初は野菜の種類や調理方法にこだわる必要はなく、その土地で採れた旬の野菜を口にするだけで十分。
地産地消は、一番正しいエネルギーの取り方なんです。
週末に行われるファーマーズマーケットや近所の直売所、市場をのぞいてみるなど、休日の楽しみの延長で実践できるのもポイント。
さらに、マクロビオティックは質の良い睡眠を促す効果もあります。
人間の体は、食物を消化・吸収・排泄するまでの一連のプロセスに約24〜72時間かかるといわれています。
寝ている間も腸は動き続けているわけですが、腸内を整える発酵食品を積極的に食べたり、肉や魚を控えめにしたりすることで腸の動きがゆっくりと穏やかになり、短時間でも深い眠りにつくことができます。
適度な運動も然りで、特にヨガなど呼吸を意識する運動は、臓器の流れをスムーズにするので、ホルモンバランスが安定し、女性特有の病気にも効果があります。
【参考サイト】LAVA 予約
食を通して心身ともに美しくなれる。
まさにライフスタイルそのものであるマクロビオティック。
週末だけでも一日一食からでも、気負わず始めてみることで、あるとき心や体の変化に気づくことができるはず。
最近はレトルト食品も手に入りやすい。
まずはそんなお手軽フードを使ってトライするのも一つの手。
マクロビオティックの効果
マクロビオティック食の実践方法
マクロビオティック食の実践方法はシンプルです。
全粒穀物、旬の野菜、豆類、海藻類を主体にした日本型の食事が基本です。
大事なポイントは、1日の食事摂取量の割合。
主食は全粒穀物。
1日の食事量の40〜60%を有機栽培の全粒穀物で。
副菜は野菜や豆類、海藻類を使って作ります。
野菜は1日の食事量の25〜30%を目安にして下さい。
できるだけ、その土地で採れた有機栽培のものか、同じ温帯性気候の土地のものを選んで、根菜、丸い野菜(タマネギ、キャベツなど)、葉野菜をバランスよく使います。
豆類と海藻類は1日の食事量の5〜10%。
豆類は豆そのもの、豆腐、納豆などの豆製品、海藻類は海苔、ワカメ、ひじき、昆布などを取り入れます。
豆類には植物性タンパク質が多く含まれ、カルシウム、ビタミンB1、ナイアシン、ビタミンEが豊富なので、動物性食品の代わりになります。
また、海藻類は食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富。
汁物は食事量の5〜10%を目安にして下さい。
野菜、豆類、海藻類、穀物などを使った味噌汁やスープなどを毎日1〜2杯。
2つ目のポイントは、食材のバランス。
マクロビオティックでは、
- 日常の食事に利用する食材
- 週に数回使う食材
- 月に数回使う食材
- できれば習慣として避けたい食材
を提唱しています。
食材の組み合わせや調理法を工夫して美味しくバラエティーに富んだ食生活を実践しましょう。
マクロビオティックでおすすめの食材と避けた方がいい食材
積極的に取り入れたい食材
- 自然の湧水
- 伝統製法で作られ、にがりを減らした海の塩
- 有機農法や自然栽培の穀物や豆、季節の野菜
- 伝統的な方法で収穫された自然の海藻
- 有機農法で作られた素材を使い、伝統製法で作られた醤油・麦味噌
- 圧搾製法により作られた、ごま油や植物油
- 三年番茶、くき茶、玄米茶、麦茶
週に数回にしたい食材
- 有機農法や自然栽培の季節の果物・木の実や種子類
- 天然で新鮮な脂肪の少ない白身魚
- 穀物コーヒー、タンポポコーヒー、ニンジンジュース、甘い野菜のスープ
- 全粒粉で作られた麺類、パスタ、天然酵母パン
- 主として穀物か野菜、果物をベースにしたデザート
できるだけ避けたい食材
- 肉・食肉製品・養殖された魚介類
- 牛乳・乳製品・チーズ・バター・クリーム・ヨーグルト・アイスクリーム
- 卵・鶏肉
- ハーブや香辛料
- カフェインの入った飲み物、刺激性・芳香性の強い飲み物
- ナス科の植物(なす・トマト)、じゃがいも、ピーマンなど。熱帯高地起源の野菜は、温帯地域に住む者には向かない。
- 飽和脂肪・油
- 食卓塩・にがりを多く含み過ぎた灰色の粗塩
- 精製糖・果糖・ショ糖
- 化学合成・人口添加物・防腐剤・人工甘味料
- イースト菌・重曹
- 熱帯産・亜熱帯産の果物(パイナップル・バナナ・キウイ・パパイア・マンゴーなど)、イチジク